2013年06月28日

宝さがし

宝探しには、ロマンがある。
宝の地図、古文書、金属探知機といったキーワードにグッとくる人も少なくないはずだ。そして、世界中のあらゆる場所に、海賊の隠し財宝や埋蔵金伝説が残されている。

【関連英語】
Treasure hunter「宝を探す人、冒険家なども含まれる」
Metal detector「金属探知機」
たとえば、シーズンの終わった海水浴場などで金属探知機を使って小銭や貴金属を探している人(beachcomber)なんかもトレジャー・ハンターと言えるだろう。

自分が子供の頃にも「徳川埋蔵金」ブームがあって、毎週テレビを見ていたのだが、ショベルカーを何台も動員して山を掘っていくシーンには、ちょっと違和感を感じた・・・。

さて、史上もっとも有名な発見は、フロリダ沖で見つかったスペインの沈没船「アトーチャ号」だろう。40トンを超える金貨と銀貨のほかにも、金銀装飾品、銀塊、コロンビア産エメラルドの宝石など、引き上げられた財宝の価値は4億5千万ドルに相当したという。

'Today is the day!', Mel Fisher
「今日がその日になるぞ。」

この船を引き上げたメル・フィッシャーの言葉は、あきらめないトレジャー・ハンター達の心情を象徴した言葉と言えるだろう。なんと彼は、100件を超える訴訟を抱えながら、不屈の闘志で財宝を探し出したのだ!

ちなみに、僕の宝探しは、実家の倉庫からスタートである・・・。
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2013年05月28日

川中島の続き

前回の「川中島」の続き。

僕らの学校の運動会でやる騎馬戦は「川中島」と呼ばれ、赤組と白組が、それぞれ武田軍と上杉軍に分かれて行われる。なお、競技名の由来は、両軍とも実力が拮抗していて公平であるためだとか。

そして、その時に歌われる進軍の歌について考えたことがある。
たとえば、上杉軍が歌う場合は、

いでこの度は信玄を
討ち果たさんと甲斐路より
信濃に出でし謙信の・・・
(実際は、両軍が一節ずつ交互に歌う)

となるのであるが、小学校のときはこれを歌っていて、謙信が来たのは甲斐ではなくて越後からじゃないの?と思っていたのだが、これは「(信玄を)甲斐路より討ち果たさん」の倒置表現なんだと大人になって気づいた。

ちなみに、僕らの学校では、どちらかというと信玄より謙信の方に人気があったのだが、その理由は信玄が二万の軍勢だったのに対し、謙信は八千の軍勢で互角に戦っていたからである。

それから、全騎馬隊の戦いの後に「大将戦」が行われて、紅組と白組の代表が一騎打ちで決着をつけていた。この大将に選ばれるのは、高学年男子にとっては大変に名誉なことなのだが、ケンカが強いガキ大将は選ばれず、同学年の男女に人気のある人格者が大将になっていたことが興味深い。

戦国時代、激しくぶつかり合ったライバルでありながら、だからこそ、お互いを認め合い、相手の国が不作で困っているときは贈り物を送った事実に胸を打たれる。

上杉謙信の言葉でよく知られているものでは、

「戦闘中に、死を覚悟して臨んでいる者は生き残り、生き延びようとする者は死に直面する。」
"Engage in combat fully determined to die and you will be alive; wish to survive in the battle and you will surely meet death.", Uesugi Kenshin

また、武田信玄には名言が多いが、最も有名であろう「為せば成る、為さねば成らぬ・・・」を英語に訳すとき、個人的には、ケヴィン・コスナー主演の映画「フィールド・オブ・ドリームズ」の名言、

"If you build it, he will come."
(それを創れば、やって来る)

を使いたいのである。
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2013年05月22日

川中島

僕らの小学校の運動会には、高学年男子たちが参加する「川中島」と呼ばれる騎馬戦があって、「学年選抜リレー」と並んで運動会のクライマックスを飾る競技だった。

いでこの度は信玄を
打ちはたさんと甲斐路より
信濃に出でし謙信の
率いる兵は八千騎

いでこの度は謙信を
打ちはたさんと越後より
信濃に出でし信玄の
率いる兵は二万余騎

隊伍正々堂々と
川中島に出でし時
秋の日は早暮れ果てて
水の音のみいや高し

騎馬を作って待機する紅組と白組が、
この歌を交互に歌いながら前進して、
最後の節を歌い終えたとき、
鉄砲の合図と共に戦闘が始まる。

勇ましくも少し寂しい歌が始まったとき、
応援に来ていた観客も、なぜかおしゃべりを止めて、
校庭全体に一瞬、静寂が訪れるのだ。

下の騎馬たちは手を組み直し、
上に乗る武者は帽子をかぶり直す。

6年生たちにとって、小学校での最後の戦いだ・・・。

さて、両軍の掲げる旗を英語にしてみよう。

まずは、武田信玄の「風林火山」。
もともとは、中国の思想家・孫子の兵法から生まれた言葉は有名。

"Move swift as the Wind and closely-formed as the Wood. Attack like the Fire and be still as the Mountain.", Sun Tzu
「疾(はや)きこと風の如く、徐(しず)かなること林の如く、侵(おか)し掠(かす)めること火の如く、動かざること山の如し」

次に、信玄のライバルだった上杉謙信の「毘」。
この一文字は、彼が信仰していた四天王の武神・毘沙門天の頭文字である。

英語表記は、「vaizravana」。

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2013年03月16日

演劇用語(英語編)

だいぶ薄れてしまったけれど、
むかし体験した記憶をたどって、
北米の演劇界で使われていた言葉を思い出したい。

なぜか一番ハッキリ覚えているのが、
prompt
セリフ(「line」とも言っていた)を忘れた俳優に舞台裏から教えてあげること。
よくリハーサル(rehearsal)中に、セリフが止まった俳優が「prompt!!」と言っていたのを思い出す。

「台本」は、
script

「小道具」は、
props

あと、劇場なんかに関連した職業では、

「もぎり」(チケットの回収係)は、
ticket‐collector

「案内係」(開場後、座席まで案内する)は、
usher
劇団の研修生や若い学生が多かった。

「ダフ屋」(劇場の入口などで、チケットを(違法)販売する人)は、
scalper
ちなみに、日本語の由来は「札(ふだ)」を逆から呼んだものという。

あと、演劇界には少なかったけれど
テレビや映画界でよく耳にした、いわゆる「枕営業」は、
casting couch

今回、思い出せたのは、こんなところだろう。
また、将来、紹介したい。
ラベル:英語 演劇
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2013年03月08日

「v」のカタカナ表記

カタカナの「ウ」に濁点をつけた「ヴ」は、アルファベットの「v」音を表現している。とても役立つのが、受験勉強などで、「b」と間違わずに「v」のつく英単語を思い出せるのがいい。(難題は「r」と「l」の違いだ!)

個人的に「ヴ」を意識し始めたのは、フランスの詩人ヴェルレーヌの「落葉」を上田敏が翻訳した
「秋の日の ヴィオロンの ためいきの 身にしみて ひたぶるに うら悲し」
を高校時代に読んで、「ビオロン」(英語では「バイオリン」)ではないんだなぁと思って以来だ。

また、この文字は、日本が世界を意識し始めた幕末に福澤諭吉が発案したことでも知られる。

ちなみに、彼の著書「学問のすゝめ(すすめ)」で有名な言葉「天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず」は、英語では、こう表現される。

"It is said that heaven does not create one man above or below another man.", Yukichi Fukuzawa

外国語の学習をするときは、いつでも福沢さんを思い出す。
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2013年03月02日

ニンテンドー

自分が海外でよく聞いた日本語に「Nintendo」がある。
これは、ファミリーコンピュータ(ファミコン)の海外版「Nintendo Entertainment System」のことで、製造元の「任天堂」という会社名が、そのまま、ゲーム機の名称としても使われるようになった。そして、自分がいた頃は、「Super Nintendo(スーパーファミコン)」が全盛期を迎えていた。

【関連語】
video game「テレビゲーム」

僕も高橋名人をリスペクトしたファミコン世代で、小学3年から中学くらいまでは、毎日遊んだ記憶がある。一番、思い出に残っているのは、僕らが「カセット」と呼んでいたファミコンのソフトを近所の老人が「ハミコンのカセットテープ」と言っていたことである・・・。
→ 関連記事「ゲームセンターCX、ファミコン」

子供時代から駄菓子屋なんかで人がプレイしているのを見るのが好きだった自分は、カナダにいた頃も、よくアーケードで、あまり上手でないカナダ人のやる「ストリートファイター」などを見ていた。ちなみに、北米の(場末の)ゲームセンターには、お菓子のガチャガチャ(ガチャポン)が置いてあって、25セント玉でナッツ、ジェリービーンズやラムネ菓子を一掴み買えた。

あのボロボロだったゲーセンは、今も、動いているのだろうか?
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2013年02月12日

野球カード

なんと、1枚の野球カードに900万円近い値が付いた。

1865年に発行された「ブルックリン・アトランティクス」の野球カードが9万2千ドルで落札されたのだ。(以下、abcニュースを参照)
"An 1865 card of the Brooklyn Atlantics baseball team was sold for $92,000 on Feb. 6, 2013 in Biddeford, Maine by the Saco River Auction Co.", abc NEWS

野球カードといえば、日本では野球チップスの付録で知られるが、元祖のアメリカでもガムやキャンディーの付録、もっと遡ると紙巻タバコの付録だった歴史もあるらしい。ちなみに今回落札されたカードは、さらに古く、チームが配ったものだという。

また、トレーディング・カードとも呼ばれ、
だいたい、カードの2枚目を手にしたときに、
違うパターンの存在を知り、収集熱に火がつく。
そして、他のコレクターと「交換する」という行為により、
そこに文化が生まれるのだ。

・・・さっそく、
実家の押入れを探してみるつもりだ。
近い将来、日本からもレアカードが・・・。
ラベル:野球カード
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2012年12月27日

どんでん返し

予想をはるかに裏切って、あっと驚く終わりのことを「どんでん返し」と呼ぶ。

英語では、
Twist Ending(ひねった)
または、
Surprise Ending(おどろく)

などと呼ばれる。

自分が初めて見た「どんでん返し」の映画は、
SF映画「猿の惑星」じゃなかったかと思う。

他にも、「シックスセンス」の監督ナイト・シャマランの作品にも多い。

個人的に一番好きなのは、アメリカのテレビシリーズ「トワイライトゾーン」。
 →もっとも感動したトワイライトゾーン作品紹介記事

そして、星新一のショートショートも忘れてはなるまい。
ラベル:英語 映画
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2012年12月14日

動物の鳴き声

蝉や鈴虫の鳴き声は、日本人にとって、季節や風情を感じる音色なのだが、他の国では、単なる雑音にしか聞こえていないというのは、有名な話である。

動物の鳴き声などの擬音語(擬声語)の
日本語と英語の比較。

有名なところで、

ニワトリの「コケコッコー」は、
「cock-a-doodle-doo」。

犬の「ワンワン」は、
「bow-wow」。

ネコの「ニャー」は、
「meow」。

他にも、

ヤギやヒツジの「メー」は、
「baa」や「bleat」。

馬の「ヒヒーン」は、
「neigh」か「whinny」。

ブタの「ブー」は、
「oink」。

猿の「キー」は、
「screech」。

ほぼ同じ表現のものもあり、

牛の「モー」は、
「moo」。
(「low」もある)

カラスの「カー」は、
「caw」。

そして、
カッコウの「カッコー」は、
「cuckoo」。

もしも、世界が一つの言語に統一されたとしたら、
この擬音語なんかも、みんな同じになるのだろうか?


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2012年10月30日

ハロウィンの夜に

10月31日の晩に行われるハロウィン(Halloween)は、
紀元前時代のヨーロッパで行われていたケルト人の宗教行事が起源といわれる。
亡くなった家族の霊が戻ってくると信じられたところなど、
日本の「お盆」に近かったのかもしれない。

今では、魔女やお化けなどに仮装した子供たちの
「Trick or Treat!(ご馳走しなければ、いたずらするぞ!)」
「Happy Halloween!(ハロウィンを祝おう!)」
のフレーズが有名だ。

西洋カボチャをくりぬいて作る顔型ちょうちんの
「ジャックランタン」は、魔除けの役割があり、
もともとは、古いカブをつかっていたらしい。

名前の由来である、
Jack-o'-Lantern(ジャック・オ・ランターン)
「ランタンを持つジャック」とは、悪魔をだますほど悪い男だったので、死んでから天国にも地獄にもいけずにさまよっている霊なのだ。

近いものには、
Will-o'-the-wisp(ウィル・オ・ウィスプ)
「たいまつを持つウィル」もある。エピソードは、ジャックの場合と同じ。

ちなみに、ハイフンで挟まれている「o'」は、
「of」の省略形で、「o'clock(時)」にも使われている。

「Jack-o'-Lantern」と「Will o' the wisp」は、
「鬼火(おにび)」と訳されることもあり、
St.Elmo's fire(セントエルモの火)と呼ばれる怪現象にも通じる。
こちらの怪火は、霧の海上で船のマストに現れるという。

ついでに、子どもの頃に読んだ水木しげる「世界の妖怪大百科」の中で、強く印象に残ったものは、この「セントエルモの火」と「フライングダッチマン」と呼ばれるさまよう幽霊船だった。
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本1980年代に子供時代、1990年代に青春時代を過ごした。
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