昔、英語には敬語がないと教わったことがあるけど、もちろん、英語にも丁寧な表現はたくさん存在する。ビジネスや接客対応のとき、そして、軍人の言葉使いなどでもよく聞く。
基本的に、文章が長ければ長いほど丁寧に聞こえるのは、英語も日本語も同じだろう。つまり、直接的なところから、どれだけ遠まわしに表現できるかということなのだ。たとえば、「やれ」より「やって」、さらに、「やってください」から「やっていただけますか」、最終的には、「できたら、やっていただけますか」といった具合である。
日本語の「です・ます」に近いのは、「would」と「could」ではないかと思う。
「would」は「will」の過去形で、
「could」は「can」の過去形であるが、
丁寧な表現のときは、どちらも仮定法として使われているようだ。
例として、
Can you do that again?
(もう一度できますか)
Could you do that again?
(もう一度やっていただけますか)
さらに直訳してみると、「できますか?」より「できたでしょうか?」のほうがお願いが遠くにある気がする。
「would」の方では、
「would like」や「Would you mind」という表現で使われることが多い。
Would you mind if I asked you to do that again?
(もし、もう一度やってとお願いしたらお気に触りますか)
こう言われると、頼まれた人も断りにくいはずだ。
その他にも丁寧な表現として、
I was wondering if (〜かと考えていたのですが)
I'm afraid (恐れ入りますが)
I'm sorry, but (申し訳ございませんが)
など、最初に否定的な文から始めるテクニックがある。
ただし、あまり遠まわしにしすぎるとまどろっこしくなるので注意が必要だ。
posted by kazoo at 17:18|
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