2015年03月14日

ホーミー

モンゴルなどに伝わる歌唱法(発声法?)ホーミーは、「喉歌」とも呼ばれるように、のどを使って音を発していると、だんだん笛のような音色に変化していく現象である。たとえば、八百屋やセリなんかでよく聞くような中高年男性の太い声の中から、同時に小鳥のさえずりのような独特な音が聞こえてくるときは驚く。

さて、この「ホーミー」をあえて英語表記するなら、
「Hoomii」であるが、一般的には、
「throat singing」と呼ばれる。

個人的な思い出として覚えているのは、
二十年くらい前になるが、北米のトーク番組レターマンの「レイト・ショー」を見ていた時、招待されたモンゴル人歌手の男性がホーミーを披露して、会場全体が不思議な空気に包まれていたのが印象的だった。そこは、ニューヨークという大都会の真ん中だったはずだが、そのメロディの中では、地平線の彼方まで広がる大草原の風を感じたのだ。

・・・もしかしたら、声でグラスが割れる現象なんかにもつながるんではないだろうか?


ラベル:ホーミー
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2015年03月02日

匿名

匿名(とくめい)とは、実名や正体を明かさないときに使われる。昔から、ラジオ番組でリスナーからのハガキが読まれるときなどに”匿名希望”がよく使われたが、現在では、ネット社会で一般化した。

英語では、「anonymous」。
最近では、国際的ハッカー集団の組織名「アノニマス」で有名になったけれど、もともとは、ギリシア語の”名無し”が語源だという。

形容詞「anonymous」の方が一般的だが、名詞だと「anonymity」。

近いものに「author unknown」があるが、
「作者不明」や「読み人知らず」に近く、意図的に名前を伏せるというよりは、作者が誰なのかはっきりしない場合に使われる。

・・・個人的に「匿名」と聞いて最初に思い出すのは、刑事ドラマなどで登場する「タレコミ」だ。

ラベル:英語
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2015年02月20日

英語「断捨離」

「断捨離(だんしゃり)」とは、あらゆるものへの執着を消して、解放された心持で生活をおくる生き方。最近では、いらない物を捨てたり、物を増やさないテクニックを利用した片づけ術でも一般化した。

「断」不要なものを絶つ
「捨」いらないものを捨てる
「離」執着から離れる

さて、「断捨離」の英語には「minimalization」が使われる。

近い単語に「minimize(最小化する)」があるけれど、
「minimalize」は「最低(限度)に抑える」といったニュアンスか。

ちなみに、断捨離をしている人を「ダンシャリアン」と呼ぶらしいが、
そちらは「minimalist」になる。

物が少なくなって広くなった部屋を見たときは感動するのだが、
見えない押入れの奥には、まだまだ捨てられないものも多い・・・。
ラベル:英語 断捨離
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2015年02月12日

八百長

サッカー日本代表監督の解任の原因となった”八百長”。多くのスポーツ界で起こり得る問題で、大相撲での騒動も記憶に新しい。

この「八百長」という日本語は、明治時代にいた”八百屋の長兵衛”が語源になっているという。その長兵衛は囲碁が強かったらしいのだが、自分の客やお得意さんには、わざと負けていたという。

ちなみに、英語では、「match fixing」が一般的で、
「match」の他にも、「race」や「game」も使われる。
つまり、fix(手の加えられた)試合ということである。

その行動は、取引先の顧客に勝負を勝たせる「接待ゴルフ」に代表されるように、現代の日本社会にも”接待”という風習で受け継がれている。


ラベル:英語
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2015年01月10日

福袋

新年最初のロマン?のひとつに「福袋」がある。

毎年、百貨店や店舗の初売りのときに、店頭に並べられて、人気の店では激しい争奪戦も繰り広げられる。あの派手な袋の中には、自分の好きなブランドの商品が詰め合わせされているのであるが、多くの場合は中身を見ることができない。ときには、装飾品や美術品など「億」という単位の福袋も登場する。

さて、英語では、

「lucky bag」や「grab bag」と呼ばれる。

珍しいのでは、

「mystery bag」というのもあって、なかなか、素敵な表現だ。

福袋に詰められているのは、去年の売れ残りやガラクタではないんだ。
・・・そう、夢が詰まっているのさ!
ラベル:福袋 英語
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2015年01月03日

自業自得

「自業自得(じごうじとく)」とは、自分のやったことが、自分に返ってくることを言う。だいたい、悪いニュアンスで使われることが多く、もともとは、「因果」や「因縁」など仏教の考え方が基になっているようだ。

これを英語に訳すと、

「業」の意味でもある「karma」になるだろう。ただし、これだと、次の世では・・・みたいに壮大になってしまうので、「すぐに(短期間の)」という意味を持つ「instant」をつけるともっと近くなるだろう。

instant karma

他には、一般的に「正義」として知られる「justice」でもいい。この単語の中には"just"が入っているように、「公平」である状態でも使われるのだ。

instant justice

ちなみに、「justice」に、路上や生活感などを意味する「street」を付けると、たとえば、犯罪を犯した者を集団で手荒な方法でこらしめることになる。

street justice

近いものでは、「jungle」をつけた言葉もあって、たぶん、「掟(おきて)」といったニュアンスもできるのではないかと思う。

jungle justice

ま、自分のする行動には、責任を持とうってことさ。
ラベル:英語 仏教
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2014年12月22日

サンタ追跡

「ノーラッド・サンタ追跡作戦(NORAD Tracks Santa)」とは、毎年、クリスマス・シーズンに行われるイベントであるのだが、その始まりが、ちょっぴり心温まる。

1955年のクリスマス・イヴ、アメリカのデパート「Sears(シアーズ)」は、子供向けキャンペーン”サンタクロース・ホットライン(サンタクロースに電話しよう)”を開設した。しかし、その広告に掲載されたサンタの電話番号は間違っていた。

サンタへつながるはずの番号は、中央防衛航空軍基地の司令長官席につながってしまったのだ。

当時、その電話に出たハリー・シャウプ大佐(Colonel Harry Shoup)は、突然かかってきた子供からの電話に戸惑ったに違いない。だが、親切でユーモアのセンスも持ち合わせていたシャウプ氏は、その子にこう答えたのである・・・

「レーダーによると、サンタは、現在、北極を通過した」
"These installations give NORAD the first indication that Santa is on his way as he leaves the North Pole."

【関連英語】

NORAD:North American Aerospace Defense Command「北アメリカ航空宇宙防衛司令部」
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2014年05月02日

英語「ヤバい」

もともとは否定的な意味で使われる言葉が、
肯定的なニュアンスでも使われるケースがある。

10代、20代によく使われる言葉「ヤバい」もそうだ。

一般的には、
「危ない」や「良くない」状況などを表現するのだが、
近年、素晴らしさや美味しさなど賞賛にも使われる。

でも、ときどき、
どちらの意味なのか判断に困ることもあって、

たとえば、
あまり治安の良くない国などを旅行してきた人が、
「あそこは、ヤバい」と言ったら、
危険なところなのか、それとも、最高の旅先なのか、
ちょっと考えてしまうのだ。(その両方もあり得るが)

この「ヤバい」に相当する英語は、
'sick'であろう。

基の意味が「病気」であるため、
調子の悪さや不快感を表現するときに用いられる。
'disgusting'などに近い。

ところが、近年では、(やはり)若者を中心に、
ポジティブなニュアンスで用いられることも多く、

たとえば、
素晴らしいシーンを見て感激したときや、
カッコよさを賞賛するときなどに使われるのだ。
'cool'や'awesome'などだ。

若者が生み出す言葉が、やばい。
ラベル:英語
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2014年03月04日

ルームランナー

健康器具であるルームランナーは、スポーツ・ジムでも定番のマシンで、ウォームアップなどにも利用されている。もちろん、市販もされているので、家の片隅に置いてある人もいるであろう(おそらく、ほこりをかぶって・・・)。「ランニングマシン」とも呼ばれ、地面の方が動いてくれるので、同じ場所で走り続けることができる。

ちなみに、このルームランナーであるが、英語名としては使えない。

英語では、「treadmill」で、
「tread(てくてく歩く)」と「mill(水車や風車にも使われる輪)」に分解できる。
もともとは、囚人や奴隷が踏んで回す動力装置だったそうな。

日本語には、「ルーム・ランナー」(直訳すると「部屋で走る人」?)に似た単語も多く存在していて、たとえば、「陸サーファー」とか「畳スイマー」などが近いだろうか。英語でも、家の中で釣りの本を読んだり、地図を広げて空想している釣り人を「armchair fisherman」と呼ぶんだそうだ。

どちらも、ちょっぴり否定的なニュアンスで使われているのが面白い。
posted by kazoo at 17:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 博物誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月11日

隕石メダル

冬季オリンピック(第22回大会)、冬季パラリンピック(第11回大会)が、ロシア・ソチにて開催されている。ちなみに、今大会のテーマは、"Hot. Cool. Yours."「熱くて、冷たい、みんなの大会」。

連日、華麗で、ダイナミックな競技が行われ、今日も世界中が寝不足気味だ。

さて、今大会で、僕がもっとも興味を持っているのは、「隕石メダル」だ。そう、あの隕石、昨年、ロシアのチェリャビンスク州に落下した隕石である。
→ 関連記事「ロシアの隕石」

湖から引き揚げた隕石の欠片を埋め込んだメダルが、隕石の落下から1周年にあたる2月15日に行われる競技の金メダリストたちに贈られるのだ。予定では、総勢で10名。

この「隕石メダル」を英語でも、そのまま"meteor medal"や"meteorite medal"で表現しているが、もう少し詳細な情報を伝えるように、
medals embedded with tiny fragments of last year's Chelyabinsk meteorite
なら完璧だろうか。

まさに、宇宙からの贈り物である・・・。


posted by kazoo at 16:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 博物誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

本1980年代に子供時代、1990年代に青春時代を過ごした。
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