2021年11月27日

英語の発音武者修行(トロント・コメディ編)

「この国で俳優をやりたいのなら、その日本語のなまりをなんとかしろ。」

トロントでコメディショーをプロデュースしていたカナダ人から、そう言われた。その後、彼とは長い友人となり、僕の英語から日本語アクセントを抜く猛特訓が始まったのである。

まずは、これから毎日、10人以上に道で時間を尋ねるんだ!
そう言われてから、いろんな人種に声をかけまくった。

Do you have the time?
何時か分かりますか?

次は、街中の本屋に電話をかけて、こう尋ねろ。

Do you have Anthony Robbins?
アンソニー・ロビンズ置いてますか?

世界的な自己啓発本の有名人だ・・・。この辺から、英語武者修行は妙な感じに進むのである。

怖かったのは、ストリートにいるギャングっぽい黒人たちを笑わせろとの指令。
このときばかりは、自分は何も知らない日本人だとアピールするのに必死で、逆効果だった気がする。

しかし、だんだんと度胸はできてきて、何件かコメディクラブのステージに立つことができた。
スタンドアップ・コメディ、「スタンダップ」と呼ばれる漫談で、ひとりでしゃべり続けなければならない。

最初は、Amature Nightと呼ばれる素人部門からスタートした。
客はビールを片手に野次を飛ばすのである。だいぶ”日本に帰れ!!”とありがたい言葉をもらえた・・。

思い出したら、続きはまた次回。
ラベル:英語 演劇
posted by kazoo at 15:22| Comment(0) | トロント時代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月25日

トロントでの演劇修行(はじまり)

二十歳のとき、演劇を志して北米に渡った。

当時、働きながら滞在できるワーキングホリデー・ビザが取得できたカナダを選んだ。国内ではショービジネスが最も盛んな都市トロント。

でも、何から始めたらよいか、まったくわからなかった・・・。
下宿を決めて、街をぶらつく毎日。ある日、隣の部屋に住むカナダ人ソーシャルワーカーに相談した。たまたま、彼の友人で劇場で働いている人がいて、紹介してもらった。その彼から紹介してもらったのが、教会が行っている聖書を題材にしたミュージカル劇だった。

最初のころは、人前で英語を話す自信がなかったので、身体で表現できるミュージカルは都合がよかった。そこには一年ほどお世話になった。

そこに身を置きながら、トロントの街角においてあるフリーペーパー「NOW」マガジンに掲載されている劇団や撮影のオーディションを受け続けた。次に、受け入れてくれたのは、コメディショーのプロダクションだった。そこからの思い出は、また次回。
ラベル:トロント
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2020年01月26日

最初に買ったパソコンの証書

一番初めに買ったパソコンは、コンパック社のもの。
ソフトウェアは、Windows95か98だった。

当時住んでいたトロントのPCショップで購入したんだけど、3000ドルくらい(かなり高い!)したと記憶する。

こちらは、そのとき付いてきたラベル。

oldpc.jpg

Certificate of Authenticity

一見すると、ソフトウェアのライセンスにも見えるんだけど、これは製品の保証書。
「Authenticity」は、信頼性や信ぴょう性を意味する。ここでは、純正(品)が近いだろうか。

posted by kazoo at 16:29| Comment(0) | トロント時代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月09日

クィーン・ストリートを東へ


晴れて爽やかな日は、クィーン・ストリート(Queen St. East)を東に進んでみるといい。

実際には見えないが、オンタリオ湖を右側に見ながら進むのだ。

途中、道は、キング・ストリート(King St.)と合流する地点で、大きな橋を渡る。

やがて、明るく落ち着いた街並みになり、道沿いにオシャレで味のある店が並ぶ。

楽しい街を抜けると、ストリート・カー(路面電車)の東の終点だ。

ちなみに、湖の方に向かえば、「Beaches Park」の砂浜が広がっている。

道が北へ急カーブする地点。

そこに、なんだか歴史的で、重々しい感じの建物が見えるだろう。

それは、Water Treatment Plant、つまり、浄水場だ。

建物の裏側に腰を下ろして、オンタリオ湖を眺める。

空と雲、カモメ、遠くには船も見える。

若者や家族連れでにぎわうビーチから離れているせいか、辺りは静かだ。

ゆったりとした風に吹かれながら、居眠りするには最高のポイントだよ。
ラベル:トロント
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2013年12月13日

トロントの図書館

多くの移民が暮らす都市トロントの図書館には、英語とフランス語の他にも、たくさんの外国語の本が置いてあり、もちろん、日本語の書籍や新聞・雑誌を置いてあるところもあった。

もっとも有名なところでは、
Toronto Reference Library(Yonge&Bloor)
当時は、「メトロポリタン・ライブラリー」と呼ばれていたと思う。

ちなみに、この付近には食べ物屋も多くて、入口付近にいるホットドッグ・スタンドで買うソーセージとペプシ・コーラ缶、道を挟んで店のあった「サブウェイ」サンドウィッチ、その隣のカフェのベーグル、1ドル99セントのピザ、それから、Hudson's Bay地下街のフードコートにタイ料理屋があって、5ドルくらいのタイ・プレートなんかもよく食べた。

他にも、日本語書籍を置いてある図書館として、
Jane&Dundas,
Yonge&Eglinton,
Yonge&North York
などを覚えている。(ちなみにすべて通り名である)

それから、僕の在住時代の後半は、トロント大学(University of Toronto)の図書館に入り浸っていた。

僕が通っていたのは別の大学だったのだけれど、とくに学生証を見せることなく書庫にも入れてくれたのだから寛大なものだった。また、ここで昼食のホットドッグをかじっている時に話しかけてきた日本人教授とも知り合いになった。彼は、関西の大学で経済学か何かを教えていて、1年間の海外留学中で日本語を恋しがっていたのだ。何度か地ビールをおごってもらい、ご馳走様でした!

言っておかねばならないのは、これらの情報は10年以上も昔のものなので、今の街の様子は同じではないかもしれない。・・・でも、目を閉じるとあの日の街並みが、今でも鮮明によみがえってくるのだ。
ラベル:トロント 図書館
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2013年01月23日

トロントのストリート・ドラマー

トロントの街には、たくさんのストリート・パフォーマー(大道芸よりも音楽系が多い)がいて、YongeストリートとDundasストリートのクロスポイントにも、Mike Taylorという名のストリート・ドラマーがいる。ちなみに、このエリアには巨大な商業施設イートンセンターがあり、旅行者も多くて、道行く人や観客は、彼の演奏に小銭を投げ込むのである。

スティックを回したり、投げたりしながら、路上に置いたドラムセットをリズミカルに叩き続け、だんだん演奏がクライマックスに来ると、周りのゴミ箱、電柱、信号機を叩きはじめる。ときどき、別のドラマーと一緒にセッションすることもある。

僕がトロントで暮らしていた5年間、
あの辺を通るたびに彼のドラムスの音が聞こえていた。
落ち込んでいる時は励まされ、
うまくいっている時は馬鹿にしながら、
彼がパフォーマンスする横を通り過ぎたものだ。

今から14年前に自分が、
ショービジネスの世界から足を洗って、
あの街を出て行った後もずっと、
彼は黙々と叩き続けていたのだ。

そんなことを考えていると、
突然、込み上げてくるものがあった。
それは巨大で、圧倒的に力強い感情であり、
長い間、日々の生活の中で忘れていたものだった。

むしろ、古い旅館の「開かずの間」のように、
あるいは、大魔王を封印していたように、
記憶のずっと奥底にしまいこんで、
二度と開けることを避けてきた領域だった。

不覚にも涙が出た。

・・・「感傷的な文章は腐りやすいぞ!」
とハードボイルドな師匠から怒られそうだが、
たまには、許してほしい。
たまにはネ!

今日も、あのドラマーは街角でドラムスを叩いているのだろうか。
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2010年10月11日

Yuk Yuk's

Yuk Yuk's Standup Comedy Club in Toronto

224 RICHMOND STREET WEST
just west of University Avenue,
between Simcoe & Duncan, on the north side of Richmond.
In the entertainment district.

http://www.yukyuks.com

They moved from Yonge and Eglington,right?
I didn't know that.
In 1997 and 1998,I performed there.
Some scenes with laughs,claps and smokes still be alive in my memories.
ラベル:Toronto
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2010年07月28日

1995-1999,Toronto

tdgs.jpg

Stand up comedy with japanese accent!
ラベル:Toronto
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2006年01月24日

トロント映画事情

僕のいたトロントでは、演劇だけでなく映画も盛んである。
毎年、国際映画祭も開かれている。
日本の映画も招待される。
僕がいたころ、通訳をやった三谷幸喜さんや黒澤清さんなんかが来た。(今は知らないがく〜(落胆した顔))もちろん日本だけでなく、ヨーロッパ、南米、アジア、中東、ロシアなどなど世界中から招待される。この辺は、移民の国である。人脈は広い。

あと、どうのこうのいっても、やっぱりハリウッド・・・アメリカだ。
カナダには、アメリカ製作会社のスタジオがたくさんある。
大きな理由にあがるのは、物価の安さだ。カナダドルは、USドルよりも安い。
そして土地も余っている。人口の割りにね。

カナダの映画界だって、必死に独自性を追い求めていた。
アメリカほど大きく目立ったものではなかったけれど、
歴史的にフランス語圏と英語圏の抗争から生まれた熱さは、
寒さに耐えながら脈々と受け継がれ、また進化していたはずだ。

何がいいって。毎週火曜日は、3,4ドルで映画が観れたのはありがたかった。
映画界だけではないぜ。
びっくりするくらいのビッグネームのアーティストが
その辺の公園なんかで無料で歌ってたのは、すばらしいことだと思う。
そんな環境が人を育てる。
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2006年01月13日

トロントのアルバイト

トロントにいた頃にやったバイトで、
映画やテレビなどのエキストラ出演というのがあった。
キャスティング・プロダクションに所属していれば、
ときどきオーディションなんかの話がくるのだ。

一番高かったやつは、死体役だった。
太平洋戦争を舞台にした映画で日本兵の死体が必要だったらしい。
これは僕本人ではなく、僕の顔や体をかたどったフィギャアを必要とされた。

特殊メイクの工場で、上半身裸になって鼻にストローを刺して石膏で型を取った。
ペタペタ最初は冷たいけれど、だんだん熱くなってくる。
顔や体にオイルを塗ってから石膏をつけていくのだが、
それでも固まって剥がすとき、体毛が抜けて痛かった記憶がある。

二日間通って、一日300ドルくらい貰えたはずだ。(僕は、そのお金で靴を買った手(チョキ)
通行人なんかの募集は、一年中やっているので暇な人はやってみればおもしろいと思う。

今は雲の上の人になってしまったけれど
トム・クルーズだって最初は、
オーディションに行く度に「君に役者は無理だ!」て落とされ続けていたのさ。
あきらめずに続けること。これって大切なんだろうナ。
posted by kazoo at 20:53| Comment(0) | TrackBack(0) | トロント時代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

本1980年代に子供時代、1990年代に青春時代を過ごした。
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