駄菓子屋...それは僕らの夢の場所。
子供の社会。
子供の頃、土曜日は習字の日だった。
その帰り、近くの「タチ」と言う駄菓子屋に必ず寄っていた。
そう、夜な夜なサラリーマンが赤提灯に吸い込まれるごとく。
僕は、くじはめったに引かなかったが、
予算が百円以上ある日はくじを引いた。(そんな日はめったになかったが)
ソースカツか、酢いかをかじりながら、中学生のやるゲームを眺めるのが好きだった。
彼らが食べる70円くらいのラーメンは、僕の憧れだった。
お金のないときは、使い忘れた10円があるかもしれないと必死にポケットを探したものだ。
1年に1度あるかないかの確率で、駄菓子屋のおばちゃんがサービスしてくれることがあり、
そんな幸運に遭遇した日は、家の手伝いでもしてやろうと、
少なくとも、そこにいる間は思ったものだ。
「タチ」は、もう無い。
だが今でも、その勇姿を思い出せる。
ラベル:駄菓子
みんな遊びに来てね!
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