学校から帰ってみる再放送で横溝正史のテレビシリーズを知ったと思う。あの不気味な世界観は子供時代のトラウマで、とくに「犬神家の一族」のスケキヨや沼から両足がV字で突き出ていた殺人現場など記憶にこびりついている!
なかでも、古谷一行の演じた金田一耕助が好きだった。もじゃもじゃの髪をかきながら、がに股でドシドシ歩く姿にはしびれた。
なんといっても、エンディングがよかった。壊れた草履を修理して、地面に腰かけて焼き芋をもぐもぐ食べるのだが、途中でのどに詰まらせて、胸をどんどんたたくシーンは最高だ。子供時代は、金田一がほおばっているのが、おにぎりかちまきに見えていた。
茶木みやこの歌うエンディングテーマも僕らのノスタルジーを刺激する。
学校から帰って見たテレビの再放送に郷愁を感じてしまうのだ。