でも、このように圧倒的な迫力を持つ悪役がいることで、物語にリアルな臨場感や展開が生まれる。ピクニックに行って洞窟の中で迷ったトムとベッキーがジョーを見かけたときの恐怖感たるや・・・。
ちなみに、90年代に「Tom and Huck」というタイトルで映画化もされていて、ちょっぴり笑えるシーンもあった。それは、トムとハックが、ジョーに遭遇した時の会話である。
Injun Joe: I know you. You're Pat Finn's boy... Blueberry?
「おまえを知ってるぞ。たしか、パット・フィンの息子の・・・ブルーベリーだったかな?」
Huck Finn: Huckleberry!!
「ハックルベリーだ!」
とても怖い悪役が、ときどき、とぼけたことを言うと、ちょっと笑える。
ラベル:マーク・トウェイン