僕も乱歩の面白さを知ってからは、学校の図書室に入りびたりで、さらに、「自分で物語を作れ」という国語の課題では、迷うことなく推理小説を選んだ。
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そして、そのペンネーム「エドガワランポ」の基になったのが、乱歩が尊敬したアメリカの作家エドガー・アラン・ポーである。とくに、ポーの怪奇小説は有名だが、彼のミステリー系作品は後のコナン・ドイルに、幻想小説はヴェルヌやウェルズのSF冒険小説に影響を与えている。
受験勉強なんかの英語の教材で「アッシャー家の崩壊(The Fall of the House of Usher)」をみかけたことがあるが、一番、これが有名な作品ではないだろうか。
さて。
江戸川乱歩の名言「うつし世はゆめ、よるの夢こそまこと」は、彼の創作活動の精神をよくあらわした言葉だと思うのであるが、エドガー・アラン・ポーにも似た言葉がある。
"All that we see or seem is but a dream within a dream.", Edgar Allan Poe
「我々が見たり、思ったりすることすべては、夢の中の、また、夢に過ぎない。」
この世が夢ということは、悩みごとも苦しみも、みんな幻に過ぎないのだよ、諸君。
ラベル:江戸川乱歩 エドガー・アラン・ポー