2013年07月16日

江戸川乱歩とエドガー・アラン・ポー

子供の頃、本を読む習慣の始まりが、江戸川乱歩だった人は多のではないだろうか。あのちょっと暗い雰囲気の冒険活劇には、多感な少年少女を惹きつける何かがある。明智小五郎、少年探偵団、怪人二十面相、妖怪博士、黄金仮面、サーカス団、巨人、魔人、魔術師・・・などなど、夢のキーワードでいっぱいだ。

僕も乱歩の面白さを知ってからは、学校の図書室に入りびたりで、さらに、「自分で物語を作れ」という国語の課題では、迷うことなく推理小説を選んだ。
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そして、そのペンネーム「エドガワランポ」の基になったのが、乱歩が尊敬したアメリカの作家エドガー・アラン・ポーである。とくに、ポーの怪奇小説は有名だが、彼のミステリー系作品は後のコナン・ドイルに、幻想小説はヴェルヌやウェルズのSF冒険小説に影響を与えている。

受験勉強なんかの英語の教材で「アッシャー家の崩壊(The Fall of the House of Usher)」をみかけたことがあるが、一番、これが有名な作品ではないだろうか。

さて。

江戸川乱歩の名言「うつし世はゆめ、よるの夢こそまこと」は、彼の創作活動の精神をよくあらわした言葉だと思うのであるが、エドガー・アラン・ポーにも似た言葉がある。

"All that we see or seem is but a dream within a dream.", Edgar Allan Poe
「我々が見たり、思ったりすることすべては、夢の中の、また、夢に過ぎない。」

この世が夢ということは、悩みごとも苦しみも、みんな幻に過ぎないのだよ、諸君。
posted by kazoo at 17:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 文学、登場キャラクター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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本1980年代に子供時代、1990年代に青春時代を過ごした。
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