映画やテレビなどのエキストラ出演というのがあった。
キャスティング・プロダクションに所属していれば、
ときどきオーディションなんかの話がくるのだ。
一番高かったやつは、死体役だった。
太平洋戦争を舞台にした映画で日本兵の死体が必要だったらしい。
これは僕本人ではなく、僕の顔や体をかたどったフィギャアを必要とされた。
特殊メイクの工場で、上半身裸になって鼻にストローを刺して石膏で型を取った。
ペタペタ最初は冷たいけれど、だんだん熱くなってくる。
顔や体にオイルを塗ってから石膏をつけていくのだが、
それでも固まって剥がすとき、体毛が抜けて痛かった記憶がある。
二日間通って、一日300ドルくらい貰えたはずだ。(僕は、そのお金で靴を買った

通行人なんかの募集は、一年中やっているので暇な人はやってみればおもしろいと思う。
今は雲の上の人になってしまったけれど
トム・クルーズだって最初は、
オーディションに行く度に「君に役者は無理だ!」て落とされ続けていたのさ。
あきらめずに続けること。これって大切なんだろうナ。