二十歳のとき、演劇を志して北米に渡った。
当時、働きながら滞在できるワーキングホリデー・ビザが取得できたカナダを選んだ。国内ではショービジネスが最も盛んな都市トロント。
でも、何から始めたらよいか、まったくわからなかった・・・。
下宿を決めて、街をぶらつく毎日。ある日、隣の部屋に住むカナダ人ソーシャルワーカーに相談した。たまたま、彼の友人で劇場で働いている人がいて、紹介してもらった。その彼から紹介してもらったのが、教会が行っている聖書を題材にしたミュージカル劇だった。
最初のころは、人前で英語を話す自信がなかったので、身体で表現できるミュージカルは都合がよかった。そこには一年ほどお世話になった。
そこに身を置きながら、トロントの街角においてあるフリーペーパー「NOW」マガジンに掲載されている劇団や撮影のオーディションを受け続けた。次に、受け入れてくれたのは、コメディショーのプロダクションだった。そこからの思い出は、また次回。
ラベル:トロント