僕がもっと若かったとき、可笑しいのに悲しくなることがあった。
とある公園で一人のおじいさんが散歩をしていた。と、おじいさんは木の根っこにつまずいてしまった。そのとき、おじいさんのポケットから(おそらく飲みかけの)ヤクルトが飛び出して、道にこぼれてしまった。
他には、おばあさんが正座しながら、じっと古いラジオに耳をかたむけていたことなど。
微笑ましいんだけど、ちょっと切なくて目頭が熱くなるのだ。
たとえば、チャップリンの映画やロビン・ウィリアムスの笑顔を見て、なぜか悲しくなる感覚。
英語では、
pathos「哀愁・ペーソス」は、pity、compassion「同情」に近いが少し違うと思う。
また、「さびしさ」のmiss、lonelyは、誰もいない孤独感が漂うが、心にぽっかり穴の開いたような、それでいて懐かしいような感覚とは違う気もする。
個人的には、「pathos」は「humor」を含んでいる気がする。
不思議な感覚である・・・。
ラベル:英語