古い辞書は、あまり役に立たない。
なぜなら、時代によって言葉の意味やニュアンスが変化するからだ。
個人的には、重石替わりか、スマホやタブレット置きに使うくらいか。
ただし、古い辞書を一枚破って、煙草の葉を巻いて包み、端をペロッと湿らせて紙巻きたばこにするのは味があるし、見とれてしまう。
さて。
昔よく見たイメージで、受験生(必勝ハチマキを絞めているような)が辞書のページを破って食べるシーンがあったはずだ。
そもそも、紙は植物性繊維質で、印刷されたインクも毒性は薄いと思うが、ヤギとは違う人間にとって、あまりおいしい食べ物ではないと思う。
では、なぜ食べるのか?
別に、夜食が少なかったわけではなくて、そこに書かれている文字なんかを暗記するためだ。
それは都市伝説やおまじないではなくて、自分の頭の中に暗記したから、そのページを開くことはないという覚悟なんだと思う。
昔の受験生、おそるべし。